【赤面症】症状と病院での診断について【体験談あり】

今回は【赤面症】で悩んでいる人へ向けてのお話です。

私自身、高校生くらいから赤面症に悩み続けてきました。2020年に40歳を迎えたところですが、赤面症が酷くなったピークは38歳くらいだったんですよ。実はつい最近ですよね。

長い間悩んできたのに、ピークが最近というのは意外に思うかもしれませんが、実はちゃんと理由があるのです。今だからわかる事ですが、ピークだった当時はもうお手上げ状態で、何をどうすればいいかわかりませんでした。

でも、もう精神的に限界だと思い、心療内科へ初めて行ったのが改善の始まりでした。

今回は赤面症の症状と、病院に言った場合どのような診断が下されるのか、という事をお話していきます。

このページでわかること
  • 【赤面症】とはどのような症状なのか
  • 病院へ行けば治る?
  • すぐには治らななくとも、改善の可能性はある

 

赤面症の症状とは

どんなふうに始まるかは人それぞれ

【赤面症】の症状は端的に言えば「顔が赤くなる事」ですが、どういった場面に出やすいかを、私の体験からまとめました。

  • 緊張した時
    (自分がちゃんと出来るかという不安)
  • 人に注目されていると感じる時
    (失敗したらどうしよう、という不安)
  • 思い切り笑ったり、怒ったりした時
    (感情が高ぶった時)
  • 「顔が赤いよ」と指摘された時
    (人に変に思われている、という不安)
  • 見知らぬ人と会話する時
    (変な人だと思われたらどうしよう、という不安)

見てわかる通り、赤面症の症状のほとんどは「不安」からきています。しかも、自分がどう思っているかは関係なく、「相手がどう思っているか」が気になって仕方がない状態になるのです。

しかし一番厄介なのは、「誰かに指摘されると悪化する」という事ですね。

最初のきっかけが何だったか思い当たる人もいるかもしれませんが、私は「あれが最初だな」と思えるような出来事が思い出せないので、徐々に悪化していったパターンです。

37歳くらいの時に職場の同僚から「すぐ顔が赤くなるね」と指摘されて、それまでよりも更に気になるようになってしまいました。その同僚は顔を合わせるたびに言ってくるので「気にしない」という選択肢を選べない状況だったのです。そのうち何の不安もないはずの、どうでもいい場面でも赤面するようになってしまいました。

例えば学生生活の中で、みんなに注目されている時にミスをして笑われてしまったとか、自信をもっていた事をみんなの前で貶されただとか。社会人になってからなら、たくさんの人の前で叱られたとか。

思い当たる事がありますか?

「みんなの前で恥をかいた」もしくは「みんなの前で顔が赤い事を指摘された」という記憶が、赤面症の症状を呼び覚ます一番の原因なのです。

しかし、「顔が赤くなる」ことで何か事件が起こるわけでもないのに、何故これほどまでに恥ずかしく、不安に感じてしまうのでしょうか?

意識すればするほど悪化する

「俺はお前の心を読む事が出来る。お前が考えている事がわかるんだ。今から、お前自身の”知られてはならない秘密”について質問するが、もちろん答えなくていい」

…こう言われたら人間は、”知られてはならない秘密”を勝手に思い浮かべてしまいます。「考えてはいけない!」と思えば思うほど、考えてしまうのです。

赤面症の症状が悪化するのも、ほとんど同じ原理です。

「意識すればするほど悪化する」のです。

人に「顔が赤い」と指摘されても悪化するし、自分で「赤面症を治そう!」と思っても悪化するのです。なぜなら、常に頭の中で「自分は赤面症だから顔が赤くなる」と考えている状態になってしまうからです。

「えっ…治そうと思っても悪化するの?!」

と思った方も居るでしょう。私も最初は「じゃあどうすればいいんだ!」と頭を抱えましたが、冷静になってみれば「赤面症ではない人」は顔が赤くなるかどうかなんて、どうだっていいのです。日常的にそんな事を考えて悩んでいる人が居るなんて、不思議でしょうがないのです。

あなたは今、赤面症を治したくてこのページを読んでいるかと思いますが、赤面症について調べ続けている間は治らないと思ってください。もちろん知識を得る為に情報収集は必要ですから、最初は様々な本を読んだりネットで調べたりすることは大切ですけれども。

問題は「自分の顔が赤くなる事」ではありません。

「顔が赤くなる事を怖がっている事」なのです。

「赤面症」は病気?

赤面症は社会不安障害(対人恐怖)の一種

赤面症の診断は、どのように下されるのでしょうか。

意外かもしれませんが、赤面症は「対人恐怖症」の一種です。

なんだか大変そうな印象を受けますが、実はとても多くの方が悩んでいるのが「対人恐怖症」です。

初対面の相手に緊張したり、苦手な人と会う時に憂鬱になったりすることは日常の中でよくある事。だからそれに対して「辛いから病院に行こう」と思う人はなかなかいませんよね。

でも、知っておいてください。

対人恐怖は、自然治癒率がとても低いのです。

私の体験を冒頭でお話しましたが、毎日のように同僚に「今日も顔赤くなってるね」なんて言われる生活を続けていたら、治るわけがないのです。毎日毎日、考えれば悪化する事を考え、やったら悪化するのに「赤面症を治療しよう」と躍起になってクリームを使ってみたり、化粧水を変えてみたり。

A.顔が赤い事を指摘される

B.余計に真っ赤になって笑われ、恥ずかしい思いをする

C.自分はまた顔が赤くなって恥をかくだろう、と思う

D.ちょっとした刺激で赤くなるようになる

E. Aへ戻る

あなたもこのサイクルに陥っていませんか?
どこかでそれを断ち切らなければ、自然に治る事はないと思ってください。「考えないようにする」という事は、言葉でいうほど簡単な事ではないからです。
小さな成功体験を積むことが出来なければ、自分で自分を追い詰めていく事が目に見えています。
ならば、どうやってそのサイクルを断ち切ればいいのでしょうか。
実際に私が行った事をかいつまんでお伝えします。
ただ、残念ながら私は先に心の限界が来てしまって、仕事を辞めてしまったのです。毎日指摘してくる同僚の事が嫌で嫌でたまらなくて、それによって症状は悪化するし、仕事をしていても「自分の顔がまた赤いんじゃないか」という事ばかり考えて集中できず、もうかなりの重症でした。
仕事を辞める、というのは最終手段かと思いますので、それ以外の話をします。

負の連鎖を止める為に

勇気を出して心療内科へ行きましょう

病院で診断してもらう。まずこれが第一選択です。

心療内科と聞くと敷居が高くて、「え…でも…病気じゃないし…」と思う方もいるかもしれませんが、お金を払って相談に乗ってもらう、と思えばいいのです。

他の精神疾患とは異なり、「顔が赤くなる事が辛い」というわかりやすい症状で、しかもその症状が出た時周りからも分かりやすいため、医師も的確に診断してくれると思います。

具体的に、心療内科では何をするんだろう?どんなふうに赤面症の診断が下されるんだろう?と不安になる方も居ると思うので、私が行った病院での内容を軽くお話します。

  1. 生い立ちや性格・きになる症状がいつから始まったかなどの聞き取り
  2. 今一番辛い事
  3. 今出ている症状以外に気になる事
  4. 薬の処方

ざっとこんな感じでした。初回はかなり時間がかかるので、覚悟した方がいいです。

基本的に、話は臨床心理士が全て聞いてくれます。相性があるのでなんとも言えませんが、とても静かに穏やかに話してくれる人が多いです。「そうなんですね」「辛かったんですね」「大変だったんですね」と、全てをまず受け止めてくれる事に感動しました。

「患者の精神状態が今どのくらい危機的状況にあるか」という事を、推しはかった上で診断が下されます。

医師は、臨床心理士が聞き取った話を元に患者と会って状態を見て、結論と対処(私の場合は薬でした)をしてくれます。私は自分で自分を「重症だ」と感じていましたが、薬の他には特に何もなく、「少し薬を飲んで落ち着いてきたら、色々また変わってくるよ。焦らないでね」と言われました。

ただ、心療内科で出される薬はたいてい「鈍くなる」事が多いので、薬を飲みたくない人もいますよね。

私の行った病院では、最初に「薬に抵抗はありますか?」と聞いてくれました。これも、安心して医師と話をできた要素のひとつでした。

信頼できる病院をみつけられれば、徐々に改善されていくので諦めないでください。

なるべくストレスを遠ざける

当たり前な事ですが、なるべくストレスを受けないように生活する事が大切です。

ここで言うストレスというのは「赤面すること」ですから、自分が赤面しそうだと思う場面をなるべく回避するようにしてください。

家にひとりで居る時は、あなたも赤面しませんよね。

「ストレスフリー」な状況を自分で作り、なるべくその時間を長くするように心がけるのです。

ただ、仕事や学校を休む事は出来ませんよね。

でも今ならばコロナの問題もありますし、人前に出る時はマスクを着用する事が出来ますから、不自然にならず顔を隠す事が出来るので赤面症の改善にはかなりいい時期だと思います。顔を隠せるだけで、ほっとできる場合もあります。

マスク様様です。どんどん顔を隠していきましょう。

信頼できる友人とバカ騒ぎする

これもとても大事です。

ストレスを避けるあまり、ひとりで居る時間が長くなりすぎて、久しぶりに人に会った時に赤面…では効果が半減してしまうので、「顔が赤くなっても気にならない」相手と遊びに行きましょう。

古くから知っている友人や、あなたの事をちゃんと受け止めてくれる友人は居ますか?

あなたが赤面していたとしても、「コイツはそういう奴だし」とすでに受け入れていて、もう気になるポイントですらなくなっている、そのくらいのレベルの友人です。

そういった友人と、バカ騒ぎするのです。

お酒を飲んで笑転げるもよし、アウトドアではしゃぐのもよし、カラオケで思い切り歌うのもよし。あなたが何にも捕らわれず、人前でも「あなた自身」で居られる時間を作ってあげてください。人の前でも楽しく全力で遊べた、という感覚は、自信をなくしがちな時に有効です。

「なんだ、大丈夫じゃん!」

そう思える時間を意識的に作ってください。

その積み重ねが、あなたの心を強くして、自信につながっていくのです。

まとめ:すぐには治らない。でも、諦めないで!

辛いですよね、ほんとに。よくわかります。

他人から見たら「なんでそんな事で病院行くの??」って思うような事なんです。でも、本人にしてみればこのまま生きていく事が耐えられない、と思うほどの悩みなんですよね。

あなたの脳が、「顔を赤くする」事をインプットしてしまって、自動的にそれが作動するように一時的にプログラムされてしまっているだけで、そのプログラムを書き換える事が出来ればあなたは解放されるのです。

でも、それが自分ひとりでは難しくて、だから悪化してしまう。

病院に行く事に、なんとなく抵抗がある気持ちもわかります。もっと辛い思いをしている人が良く場所なんじゃないかって、私も思っていましたから。

 

いいんです。

行ってください。行って、相談して、助けてくださいと訴えてください。

それがあなたにとって、克服の一歩になる事はあなたもよくわかっているはずです。

 

どうかあなたが、少しでも早くこの苦しみから逃れる事が出来ますように。

赤面症

Posted by 岡枝